輸液のお悩み相談 メルマガ特集 Vol.3:「輸液」

メルマガ特集も第3回になりました。
今回のメルマガ特集では、輸液についてご紹介いたします!
医師にとって切っても切り離せない輸液ですが、奥が深いですよね。
今回は輸液に関して、みなさんも疑問に思われるであろう質問を二つご用意しております。
最後には、おすすめの輸液に関するスライドも載せていますので、ぜひご確認ください!

※連載:メルマガ特集とは

腎性尿崩症での輸液についての質問

35歳女性 腎性尿崩症の輸液量に関する質問です。
DKA+急性膵炎の診断で紹介となり、DKAに対して持続インスリン療法していましたが、持続でKCLが不可能な病院であったためにK 1.6まで下がり、おそらく低k血症による腎性尿崩症になりました。

Day1 には尿量8L
Day2には尿量20Lでマイナスバランスで9L
Day3では尿量9Lでプラスバランス1Lと経過しています。

食事はDay3から開始して全量摂取できるまで意識レベルを含めて改善しました。
ただ、本日も0時から尿量6Lと出ており、頻回にバランスを見て輸液を追いかけている状況です。
どのタイミングで輸液を減らしたら良いのか指標があれば知りたいです 。

大変な症例ですね…
持続インスリン療法でKが補充出来ず、低K血症になってしまうことによって起きた腎性尿崩症にて、輸液をいつ減らせばいいかという質問ですね。
回答を見ていきましょう!

患者さんそのものは良くなっていそうですね。画像的には確かに膵周囲の炎症は激しそうですが、経過が炎症のわりには良かったみたいです。輸液のバランスに関して私見を述べさせていただくと、1、尿量や水分バランスを過度に追う必要はない2、循環(尿崩症の場合は電解質)が保てる輸液量を心がけるの2点でしょうか。本症例の場合、循環不全…

やはり輸液を絞るタイミングはかなり難しいとのことですね。
回答の続きには補液の原則に関しても説明があり、とても参考になりますのでぜひご覧ください!
非常に丁寧な回答をありがとうございました!


低カリウム血症による腎性尿崩症が、ヘンレループの調節不能によるものなのか、それとも尿細管間質障害なのかをみるのにβ2MGを血中(と尿中)でみるなんていう手もありかもしれませんね。ヘンレの調節だけならKを足して恒常性を保ちにいくと整いそうですが、尿細管間質障害ならしばらく補充してないといけない…
この先生からは2つ、検査についての提案と考察をいただきました!
低カリウム血症由来の腎性尿崩症は命にかかわる場合もあるので気を付けたいですね。
幸い、この質問の患者さんは特に問題なく、元気になったそうです!

術後輸液についての質問

 

消化器外科レジデント1年目のものです。
細かいことなのですが消化管術後の場合、経口摂取開始まで3-4日間絶食が続く場合の輸液はどのようなものを使用していますか?

具体的には糖分、アミノ酸などの量について聞きたいです。
あえて3号液を3AGにしたり、ソルアセトFをGにしたり。あとビーフリードなど積極的に使用しますか?
surgical diabetesのことも考えると個人的にはグルコース100g/日くらいあれば良いのかなと思ってます。
まとめると術後早期(食事開始までの数日)の
①1日のカロリー量(グルコース量)
②ビーフリード使用のタイミングについて
どのようにしているか教えて頂けると幸いです。
2つ目の相談は、術後輸液に関する質問ですね。
この質問者の先生はアミノ酸の必要性や糖分をどのくらい入れるか、ずっと悩んでいたそうです。
早速、回答を見ていきましょう!
消化器疾患の術後では、数日以内に経口摂取を再開し、1週間程度で点滴終了となることが多いと思います。術後短期間については、手術侵襲により異化メインとなっていることから、基本的には最低限の糖質のみ補給し、水分バランスを主として考えています。当施設での基本的な手術後輸液は、術当日はラクテックを時間100速で投与…
輸液の使い分けについて理由を明確に説明しながら教えていただきました!
また、輸液は選択肢が多いので、回答者の先生が、細かい部分は施設によるとのことですが、自分の病院ではどのようなことを説明して下さるのはとてもありがたいですね!

 

輸液のおすすめスライドはこちら!

 

輸液について、最も臨床で重要な、末梢静脈輸液についての基礎についてのスライドです。
外液、維持液、自由水の使い分けや、輸液の意味や指標を脱水と輸液反応性の違いなどの観点から解説したスライドとなっております!

まとめ

以上でメルマガ特集3回目を終わります。
やはり、輸液は難しいですが、同時にとても大切ですね。
今回紹介をしたAntaaQAやスライドを日頃の勉強に役立ててみてはいかがでしょうか?

 


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