「全国のチーフよ 集まれ!!第1回チーフレジデントミーティングin JAPAN」
日本にはたくさんの研修指定病院があります。初期研修は2年間あり、毎年8000人強の研修医が生まれ、初期研修医1年次と2年次だけでも単純計算で16000人程度います。後期研修医も入れるとその数は計り知れません。そういった研修医たちをまとめる役割を期待されるのが「チーフレジデント」です。
そのチーフレジデント同士の知識の共有やネットワーキングの場として、今回第1回チーフレジデントミーティングin JAPANが開催されました。
小杉代表の挨拶からスタート
自身のチーフレジデントを務めた経験やチーフレジデントの意義の高さから、仲間と共に活動を開始しました。「チーフレジデントに求められるリーダーシップ、マネジメント、教育、メンタリング・カウンセリング、リサーチなどのスキルを学びながら、研修プログラムをどう良くするかを話し合う場です」と目的を伝え、「今日は自分たちの病院を変えたいと思って集まっていると思うので、プロジェクト通じて互いに学びましょう」と参加者に呼びかけて会が始まりました。
野木先生[日本チーフレジデント協会(JACRA)顧問]の基調講演
渡米してハワイ大学内科プログラムでのチーフレジデントを経験したことや自身の部活の話から始まりました。その後、「ハワイに行ったことのある人」「バスケ部の人」など共通項のある参加者にお菓子をサプライズプレゼント。会場に笑いが起こり一体感を作っていました。
「日本の卒後医学教育(GME)の歴史と変遷」「チーフレジデントの潜在能力」「日本チーフレジデント協会(JACRA)の役割と今後の展望」のテーマで基調講演が始まりました。
チーフレジデントの役割について、マネジメントやリーダーシップなどの切り口から具体的な事例を交えて話をしており、参加者もどんどん出てくる事例に圧倒されながら聞いていました。
プロジェクト形式のワークショップ
・口外しない
・同じボードの同じ仲間なので、そのまま素直に話す
「他施設共同グループ」「教育向上グループ」「マネジメントグループ」3つのグループに分かれてワークショップが始まりました。
マネジメントグループを取り上げてみると、”バーンアウト”について各病院での取り組みが発表されていました。バーンアウトの対策についてメンター制度や研修医目安箱を行っているという発表に対して、参加者から「目安箱の対象は?チーフだけなのか?匿名なのか?」などの質問が活発に行われました。その後、今度は数名のチームに分かれて、プロジェクトを実現する為のディスカッションに入りました。
プロジェクト発表&投票式の結果発表
各グループのプロジェクト発表はそれぞれの個性が発揮されており、発表の開始時に漫才を取り入れるなど笑いを取っているチームもありました。そして、参加者の投票で1番になったチームにはなんと賞金10万円!!これが活動資金に充てられます!
最後に集合写真!みなさん晴れやかな笑顔です。
■イベントに参加した感想
参加者が「今日ここに来てよかったな」と思える企画と空気づくりで5時間があっという間でした。知識のインプットだけでなく参加者のアウトプットを重視していた点や、ほぼ初対面のチーム編成にも関わらず、プレゼン後に発表者がチームに戻ると拍手で迎えたり、握手をしたり、チームアップも出来ていました。参加者自ら行動が起こせるための仕組みが散りばめられており、私自身も学びが多い会となりました。
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