藤本和志「コミュニケーションのクオリティが非常に高いからこそ相談しやすい」AntaaMembersインタビューVol.5

現在、呼吸器内科医として都内の病院に勤務する傍ら、病児保育システムベンチャーの「CI Inc.」にて戦略・ファイナンス担当として関わる藤本和志医師。さらに、地元山口県で介護・保育・障がい者事業を展開する「有限会社岩国メディカルサポート」のCEOとしても日々奔走されています。

 

今回はAntaaと楽天グループの協働プログラム「インタビュー企画」の第5弾ということで、毎週、東京都と山口県を行き来する多忙な毎日を送る藤本医師に、Antaaとの関わりや現在展開中の事業についてお伺いしました。

※連載:AntaaMembersインタビュー企画とは

藤本医師の3足の草鞋生活

本日はお忙しいところありがとうございます。多忙な藤本医師ですが、現在の医師生活について教えてください。

普段は、呼吸器内科医として都内の病院に勤務しています。呼吸器専門医を主として、総合内科専門医、アレルギーの専門医として働いています。

現在、拠点は東京ですが、2年ほど前に実家の山口県岩国市にある父の事業を受け継ぎまして、週に1度は山口県に帰り「有限会社岩国メディカルサポート」の代表取締役社長として介護、保育、障がい者事業を展開しています。

メインは山口県の事業や外来などの医業ですが、その他病児保育システムベンチャーの「CI Inc.」にも戦略・ファイナンス担当として関わらせて頂いています。

きっかけは、山口県で病児保育の事業を立ち上げようとしていたときに、制度の理解が難しく悩んでいたのですが、その話を東京医療センターで同期だった中山先生(Antaa代表)に話したら、「CI Inc.」の代表の園田先生を紹介してもらったんです。色々お話する中で、共感しあう部分もあり、今はその会社の一員としてお手伝いさせて頂いています。

藤本医師流Antaa

中山医師とはもともと同期とのことで、立ち上げ当初から関りがあったそうですが、Antaaのサービスは普段使うことはありますか?

Facebook グループに登録しているので、オンラインの勉強会はよく見ていますね。特にMEDIVAさんの回は見るようにしています。

毎日ではないですが、Antaa QAも使っています。

往診の専門のクリニックで非常勤としても働いているので、往診とかで困るとたまに専門の先生に相談したいな、というときがありまして。

どんな時に専門医に相談したいと思いますか?

ネット検索では解決できないような、複雑性、独自性が強い場合に相談しますね。

例えば私がこれまでに質問した中では、前立腺にがんを抱えているものの、比較的安定している患者さんに対して3カ月に1回の注射を打ち続けるかどうか、判断に迷ったときに相談しました。

その患者さんの場合は、予後がそんなに長くはないだろうな、と往診医として何となく感じていたのですが、そういう方に対して漫然と薬を投与していくべきなのか、判断できなかったんです。

もちろん本当に必要なら続けてあげたいと思いますが、副作用や医療費の問題などもありますし、漫然投与は良くないと考えました。しかし投与を開始してくださった以前の専門医の先生の外来に行くといっても、体力も落ちていますし、通院はすごくハードルが高いんですね。

そういう方に対して、自分で適切な判断を下したいときに、非常に相談しやすいツールだなと思います。

あとは、複数の状況が重なっているような場合ですね。

たとえば、成人女性が普通に熱が続いているという状況と、同じ人が何か病気を抱えていて免疫を抑える薬を飲んでいる状況で、熱が出ているという状況があった場合、その2つは似て非なるものです。

前者は一つのことだけ考えればいいですが、後者では考えるプロセスも、薬も、その後のフォローアップも変わってきます。

臨床の現場は、結果次第ではさらに複雑になっていくので、判断する側はプラスアルファの要素を考えないといけないんです。

そうなると当然Google検索では本当に必要な回答が得られないので、専門家に相談したくなりますね。

特にAntaaのコミュニティの中にいる先生方は的確なサディスションをくれるんです。

たとえば掲示板のような軽い返信がないですし、「○○なので、これについて確認した上で○○をお勧めします」というような実際にアクションにつながるレスポンスをいただけるんです。

このコミュニケーションのクオリティが非常に高いからこそ相談しやすいし、私も質問をするときは正しく、そして回答者が回答しやすいような情報を入れるよう心掛けながら質問をしています。

AntaaQAのサービスと類似サービスとの違いは何だと思いますか?

質問と回答の質が類似サービスとは違うと考えていますね。

AntaaQAは、よりクオリティの高い質問と回答を行う場所であって、類似サービスは一般医向けの質問をする場と捉えて使い分けています。

臨床系とそれ以外の質問とは、どんなものですか?

臨床系は、医学的な質問というか、診断や検査についての質問で、それ以外は、経営よりというか「○○の場合、保険の加算はこれでとれましたっけ?」のような質問ですかね。

特に根拠に基づいた回答が欲しいときは、AntaaQAで質問すると本当に質の高い回答をいただけています。

その代わりといってはなんですが、逆に、自分の専門に関しての質問に対しては、なるべく時間があるときはチェックして、回答もするようにしています。

お忙しい中で、回答しようというモチベーションはどこにあるんですか?

そうですね。自分が情報提供することで、コミュニティー内でも価値を提供できている感を感じられる、という側面もあります。

評価されると嬉しいですし(笑)いずれにせよ、非金銭的で、社会的価値を感じているからこそ回答しています。

Antaaコミュニティの価値

Antaaがきっかけで知り合った方もいらっしゃるとのことですが、つながりについてどう感じていますか?

Antaaのコミュニティ自体は、かなりユニークなメンバーが多いなと思います。

一般的な医者とはかなり異なる先生もいらっしゃるんじゃないでしょうか(笑)

結構課題感を持っている人が多いというか、課題感を言語化できるレベルの人が多いなと思います。

課題感の言語化とはどういうことでしょうか?

医療業界の課題や自分が所属している組織への課題に対して、解決したいという想いを持つだけでなく、アクションまで落とし込んで実行している人が多いな、と感じますね。

自分自身の軸は、地元の山口県岩国市にコミットする、ということを決めていまして、地元にどういう価値のある事業を起こし、残していけるかということは常に考えています。

その中でも、既存事業の介護や保育については革新性をもって変革を加えていきたいです。

藤本医師が考える介護、保育の課題

藤本医師は介護や保育の事業を展開されていますが、どうやって課題解決していきたいと考えていらっしゃいますか?

まず介護や保育は、もっと経営効率を高めることができると思っています。それは金銭的ないわゆる金儲けの経営ではなく、組織のエンパワメントを含めた人材マネジメントの領域から変えられるかなと思っていまして。

例えば、意思決定の仕方であったり、報酬や人事評価制度をなどを様々に変革していけば、好循環を生み、結果として会社自体の社会的価値も高めていけると考えています。

社会的価値が高い会社は、介護報酬などでたとえ制度で縛られていても、経営効率も良くなると考えていまして、それらを両軸として回していくと、働く人に対するモチベーションマネジメントにもつながると思っています。

特に地方では高齢化も進んでいますし、人材不足も叫ばれているからこそ、より新しいことに取り組んでいくことが大切だと感じています。まずは自分の近くのコミュニティだけでもしっかりした福祉を提供していきたいです。

 


 

連載:AntaaMembersインタビュー企画とは

Antaaと楽天RSA(※)協働プログラムの一環としてインタビューを企画。

医療業界ではない楽天の取材チームが、ITや編集の視点を織り交ぜながらAntaaのサービスを利用している現役の医師たちへ、Antaaとの出会いや使い方についてお話を伺っていきます。

(※)RSA(Rakuten Social Accelerator)とは
楽天グループが持つテクノロジーやビジネスアセットを、社会課題の解決に取り組む団体に提供し社会課題の解決を加速するプログラム。2019年6月17日~12月31日までの協働を通してAntaaの事業を推進。

PROFILE

藤本和志
藤本和志Kazuyuki Fujimoto

所属医院・担当SPECIALTY

藤本循環器科・内科 理事/医師 東京医療センター 呼吸器科医師 松本クリニック 訪問診療専門クリニック 副院長/医師 有限会社岩国メディカルサポートCEO CI Inc. 戦略・ファイナンス担当

経歴CAREER

執筆歴・発表歴HYSTORY

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