【飯塚浩也先生インタビュー】〜パソコン苦手医師からベンチャーのCTOになるまで〜医療をITの力で変えたい、医師、医学生のみなさんへ

2020年7月29日、株式会社BeatFit CTO 飯塚浩也先生をお招きし〜パソコン苦手医師からベンチャーのCTOになるまで〜医療をITの力で変えたい、医師、医学生のみなさんへというタイトルでオンライン配信いたしました。
飯塚先生が内科医として働きながらプログラミングを始めた経緯や、今後の医療のありかたなどについてお話いただきました。
今回は、配信内で行われた飯塚先生とAntaa代表中山先生の対談を記事化しましたので、是非ご覧ください!

飯塚浩也先生 プロフィール

飯塚浩也先生(株式会社BeatFit CTO)

2012年日本医科大学卒業。内科医として8年間病院で勤務した後、医療現場の課題を解決すべくフロントサイドエンジニアへ。
2020年6月30日、ヘルスケアテック・スタートアップの株式会社BeatFitのCTOに就任。

飯塚先生のやりがいとは?

中山先生
飯塚先生とは4年前知り合い、飯塚先生はその時は循環器の先生でした。総合診療の勉強会で医師同士でいろんな話をしていたのですが、毎回会うたびにお互いの環境が変わっていき面白いです。飯塚先生の今の一番のやりがいは何ですか?
飯塚先生

一旦医療を離れた身ではあるのですが、今勤めている会社のミッションがITで健康にするというミッションで、自分も職種は変わったのですが本質的にやっていることは同じだと思います。
自分はコードを書いて CTO としてソフトウェアを開発し、それを多くの人にダウンロードしていただいて。職種は違うけれどもやっていることは同じで、こういう貢献の仕方もあるのかという部分がとてもやりがいですね。

飯塚先生のビジョン

中山先生
視聴者も気になっていると思うのですが、飯塚先生は10年先、20年先どんな仕事をしていると思いますか?
飯塚先生

社長になっていると思います。
医者を辞めた理由の一つがエンジニアになって疲弊した医療者を救うというのが自分のミッションです。

当直明けとか病院でマッサージ受けたいな、と思いませんか?
自分がそうだったんですけれども。
人手不足だとどうしても連日当直とかで、翌日も外来とかありますよね。
もしマッサージを病院の中で受けられたら、疲弊した医療者を少しでも救うことができるのかなと思います。

まだまだなんですが、少なくとも10年後には社長になっているのかなと思います。
ここ5年はエンジニアを頑張りたいです。

中山先生

自分の原体験というか、自分が肌感を持って感じた課題感というのは一生忘れないですし、そこを解決したいとみんな考えるのかなと思います。
僕自身も、自分が助けきれない患者さんがいらっしゃったり、そうした課題感がすごくあってAntaaを始めました。

5年後10年後社長になる飯塚先生はどういうことをここ10年、15年でやっていきたいですか?

飯塚先生

力のない人には誰も集まらないと思います。
自分は言葉を信じていて、すごいことを言う人が中途半端なエンジニアだったらダサいじゃないですか。
なので、ちょっと傲慢かもしれないですが、エンジニアである以上は世界最強のエンジニアでどんな課題でも解決できるようになりたいです。

もしその姿を医療者のみなさんが見てくださり少しでも励みになれば、僕はそれだけで幸せなので、5年10年はエンジニアとしてひたすら高みを目指したいと思います。
そのあとは医療者の皆様を直接救えるサービスを作れればと思っています。

中山先生

めちゃくちゃいいですね!
最初人を集めたとき、30人集まったと前におっしゃっていましたが、それ自体すごいことじゃないですか。飯塚先生がここから5年10年、本当に何かを作る人になり、その時飯塚先生が呼びかけるとなると、そういう志を持った人たちが集まるんでしょうね。
類友じゃないですけど、同じような思いを持つ人が集まるんだろうなと思います。

その中で直近の1、2年を振り返って、一番しんどかったときは何ですか?

飯塚先生

個人的な辛さはいくらでも乗り越えられるんですけど、そうじゃない第三者の人とか、自分じゃコントロール出来ない部分があったのは本当に辛いですね。
それこそ団体を解散した時は一重に自分の力不足であったり、エンジニアになった時も辛かったですが自分さえ頑張ればコントールできる部分だったので、コントロールできない部分が辛いです。
今は医療現場で働いておらず、コードを書いてるだけなんですが、自分はエンジニアになったのは医療者を救うためなので、「救っていないじゃないか」という自問自答が辛いです。

さっき10年と言いましたが、僕は“複利”の考え方を利用して、これからも1.03倍の努力を続けて、計算上あと2年くらいで世界最強のエンジニアになるつもりです。なので早く1日も休まずやって、それからみんなに呼びかけ、また団体を作り今度は会社を作るかもしれないです。
早く医療者のみなさんに、届けたいなと思います。

中山先生

おっしゃる通りだと思います。
僕自身を振り返ると、僕はエンジニアではないので、Antaaのサービスや会社を始める時はエンジニアの方に手伝ってもらいました。ですが共通言語がないのでコミュニケーションが取れなず、ものの考え方が違ったり、そもそも知っている世界が違うので大変でした。

コミュニケーションを取る中で、大きい全体を見るというのはビジョンだけで良く、解決したい課題をどんどん分解していき、一個ずつ小さく明確にしていくのが大事なのかなと思います。
エンジニアとして開発していくと、1個1個機能を作ったり、一つひとつ行動を積み重ねていくと思うのですが、医者もそうですよね。
患者さんがお腹痛いのに対して対症療法を出して治療したり、エンジニアも医者と同じと思うと少し理解がしやすくなったと思います。

飯塚先生

おっしゃる通りです。
例えば自分はコードを書いて、バグを見つけそれを直すのですが、医者も同じで、悪いところを見つけて鑑別診断を下して、コードだとデバックして直すので、同じですよね。向かう先が、人々を健康にするということなのでやっていることは一緒です!

医療者のみなさんは頭がいいので、勉強さえすればすぐに半年もあれば作れると思うのですが、ただきっかけが大変なのでそこは私たちが全力でサポートしたいと思っています。
初心者でも勉強できるツールが整ってきたと思うのですが、よくある悩みで「そのあとどうすればいいんだ」というのがあるんです。ある一定レベルまで行ったあとに、次どこに向かうべきかが見えてこない医療者が多いような気がして課題に思っています。
そこは CTO として自分の会社から医学生であったり、IT をしっかり勉強し、ある程度できるようになった方々をサポートする、インターンみたいな場を作れたらと思います。

中山先生

ぜひ作りましょう!
物事を続けるにおいて、修行僧みたいにずーっとやるのも一つですけど、小さな成功体験を積み重ねていくのって大事ですよね。先生でしたらアプリを作り、クレアチニンクリアランスの計算をしてもらうなど。ユーザーがいる喜びとかが一番大きいのではないかと思います。今は20万人ユーザーがいるサービスの CTO として、そういうのが積み重なり今があるのかなと思います。

医療と IT の力で世の中を変えたいというのがあると思います。今、医者って30万人いるじゃないですか。そこで IT の力がどんどん増えていけば、今後高齢化していく世の中や、コロナのような未知の感染症が蔓延した世の中だとしても、できることは増えるのではないかと思います。

そこでお聞きしたいのですが、医学部の6年間で学生がどのくらい IT のことを学んだら何か変わると思いますか?

飯塚先生

私は学生時代は友人の家に寄生してずっとゲームしていたような人間で全然参考にならないのですが、IT の勉強については、別にしなくていいと思います。
なぜなら IT を勉強する技術ドリブンだと何も解決しないと思っていて、最初は医者として人間的に成長してほしいし、家族や友人、部活、旅行とかを大切にしたらいいと思います。
いざ医者になって一生懸命働いて、もっとこうしたらいいのに、という瞬間は絶対あるんですよね。
理想は、そういう時に IT を学び自分の手で開発し、その課題を解決して誰かのためになって欲しいと思います。
なので僕は、医学部の間は勉強しなくていいんじゃないか派です。

中山先生
そうですね。勉強はいつからでもいいと思います。

飯塚先生にとってつながりとは

飯塚先生

つながりとは一人、人がいて、でももしこの人に力がないとしたら、別の人と繋がることはできないと思います。
人が個の力を大切にして頑張り、自分を高めたら、その人にはオーラが宿り魅力が増します。
また別のすごい人にもオーラがあり、そういう人たちはお互いをリスペクトしあっているんですよね。このリスペクトしあっている状態で、そこに縁があれば、自然と繋がりができると思っています。
なので、つながりに大切なのは「個の力」だと思います。

医学生インターンの感想

今年の春、プログラミングの勉強で悩んでいていろいろ検索しているときに飯塚先生のnoteに出会い、感銘を受け、この先生を他の医師、医学生にも紹介しなくてはと思い今回のオンライン配信を企画しました。
(飯塚先生のnoteは素晴らしいので、プログラミングに興味のない方もぜひお読みください!)

飯塚先生が配信内でおっしゃっていた「課題を解決するためには一人でもそれを解決できるような力を身につけよう」との言葉が心に響きました。個のちからを身に付けられるよう医学の勉強もそうですし、視野を広く日々色んなことを学んでいきたいです。

医学生インターン 平手千晶

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