イベントレポート「ステキな義務年限の過ごし方ーやりたいことを諦めていませんか?

 

この記事を書いている人 - WRITER -
アンター株式会社/取締役COO リクルート→プルデンシャル→デロイトトーマツ→2018年11月よりアンターにJOIN !! 医師同士をつないで医療を支える仕組みづくりのために日々奮闘中!

「ステキな義務年限の過ごし方-やりたいことを諦めていませんか?-」

 

数千万という授業料をなかったコトにしてくれる医学部がある?!

日本には、大学卒業後に「義務年限」とされる年月を一定の条件下で過ごせば授業料が免除されるという医大が3つ存在します。  その名は「防衛医科大学校」「自治医科大学」「産業医科大学」。
何かしらの形で医療に関わっている方であれば、もしかしたら一度はその名前を聞いたことがあるかもしれません。

巷では「医学部界のはぐれメタル」と例えられるほど謎のヴェールに包まれている三大学。
しかもそれぞれの活躍フィールドが全く異なるため、はぐれメタル同士の交流もなく益々その存在はブラックボックス化するばかり。

そこで今回、義務年限を果たすべく今現在まさに最前線で活躍する各大学の若手卒業生たちをゲストスピーカーに迎え、「防衛」「自治」「産業」のアレコレについて義務年限真っ只中にいる立場からとことん語り合うという、
ニッチ、いやニッチにも程がある、いやニッチ過ぎて逆に需要あるかもしれないイベントが開催されました。

今回のレポートは、事前にもらっていた質問とイベント中に出た回答をいくつかピックアップしてみます。

★当日見逃してしまった方へ
パネルディスカッションはこちらでも見れます
https://www.facebook.com/groups/AntaaQAgroup/?ref=bookmarks

入学前後のギャップはあったのか?

伊藤先生(防衛医大)
「医官(医師+自衛官)が自分たちの役割になります。当初イメージしていたのは、海外派遣等や訓練などに帯同し、傷ついた自衛官を癒すことなどを想像していました。だけど、それは医官のうちの医師としての側面の話です。実際は、医官の官(自衛官)の側面の役割もあり、例えば、私のように病院外、遠くの島の診療所で勤務しているとそれがよく分かります。様々な部署の業務・運営にも関わり、中には産業医のような働き方に近いところもありますね。例えば医官として会議にでる際には、医師としての発言よりも衛生部門を司る中での意見が求められます。”この薬を飲んだらこうなる”ということよりも、”食堂でネズミが出ないためには…””カビ防止に濡れたマットを置かないように…”など」

徳野先生(自治医大)
「島の医療はカッコいい。Dr.コトー診療所のようなイメージをしていました。
実際には、行政とか島民の人とか色々な人の支えで成り立っていることがよく分かりました。
その中でお金や時間や設備が関わっていることを実感し、ヘリの要請が思っていた以上に責任感があります。
6年いても”どこまでやったら貢献できるのか?”は考えさせられますね。
ただの医者ではなく”どうやって周りを動かすのか?”など、マネジメント要素も必要とされることが面白みでもあります。そして、医者である前に一人の島民でもあるので、島のイベントも自分のライフイベントに組み込まれ、より地域を知るきっかけになり、より良い医療を提供できるようになりたいと思っています。」

小橋先生(産業医大)
「ギャップはあるものだという前提で、常に出たとこ勝負でやってきました。実際に産業医として働いてみると、従業員のストレスチェックをしたり、復職判定面談なども行ったりと臨床医と全く仕事内容が違いました。臨床医は目の前の患者さんを救うプレーヤーであるのに対して、産業医は組織そのものを一緒に作っていくマネージャー的な要素も必要になってきます。医師の観点を持ちつつも組織人として、その会社に必要な改善案などを提示できる点はとてもやりがいがあります。」

義務年限をどう過ごしたいか?

伊藤先生(防衛医大)
「オリジナリティの高い仕事だと思っています。防衛医大を卒業しなかったら出来なかったことばかりです。これまで関わることのなかった自衛官という職の人と一緒に働いてみると、色々なことを学び、感じることができます。また、自衛官の健康データをもとに、様々な施策の提案などに取り組み続けたいと思っています。とにかくこれからも自分にしかできない仕事をやっていきたいと思っています。」

徳野先生(自治医大)
「自分は義務年限をネガティブにはとらえていないです。島民として、医者としての働きがここでしか味わえないので。ただ、周りで義務年限に悩む後輩などもいるので、行政などを巻き込みながら良い義務年限の仕組みを作れるように視座を上げて取り組んでいきたいと思っています。」

小橋先生(産業医大)
「僕は残り1週間なので健康第一!ですね(会場一笑)。
真面目な話をしますと(笑)、産業医になる場合はどんな会社で働こうと基本自由なのであまり義務年限であることを感じません。仕方なく産業医科大で臨床医をしている方や、臨床医と産業医のキャリア選択で悩む方は多く見てきました。ひとつ言えることは、臨床に進んだとしても実務や研究で産業医科大ならではの強みができます。例えば、患者さんが来たときに、この肝機能の値が高いことについて”実は酒ではなく、その仕事の有機溶剤が原因ではないか?”などの視点でも考えられることは強みであると思っています。」

気になる!結婚と留学について

伊藤先生(防衛医大)
「医官同士で結婚するとほとんど同じ勤務地に配属になれることもあります。僕はその手の政略的結婚の予定はありませんが(笑)
留学については制限もありますが、色々なタイミングですることは可能です。」

徳野先生(自治医大)
「実は、僕は学生の時に結婚しています(会場中驚き)。在学中に結婚するパターンは1学年に3組くらいます。結婚していると9年の間で同じ場所に二人で転勤できるように交渉できます(例えば北海道4年、沖縄5年など)。ただ、離婚した場合でも同じ場所で勤務になるので、その辺りは・・・。笑。留学については義務年限内は厳しいですね。」

小橋先生(産業医大)
「終わりの見えない業務を抱えるという意味では大変ですが、基本的に産業医は時間的な縛りは少なく、家庭との両立などはしやすいと思います。結婚や出産などを機に産業医となり、そのまま産業医の魅力に引きずり込まれていく人も多いですね。ただ病院と違って企業の産業医は1人のことも多いので、その場合は産休中などの代理を見つけるのに苦労したりします。留学は義務年限の中で比較的しやすい方だと思います。」

記念の集合写真「思い思いのGポーズ」

共通点も多く、活発に質問が出て頷きの多い会でした。

ポジティブに挑戦している同士だからこそ「義務年限って言葉がよくないよねー」などの言葉が飛び交っていました。
義務年限を楽しもうということで、思い思いの「G」のポーズで集合写真を撮りました。

★当日見逃してしまった方へ
パネルディスカッションはこちらで見れます
https://www.facebook.com/groups/AntaaQAgroup/?ref=bookmarks
■イベントに参加した感想

最高のイベントでした。

今回、運営にも加わらせてもらいチームが最高でした。
同じ思いを持った仲間が集まるとこんなにもエネルギーがあるのだと、どんなに地味な仕事もそれぞれが挑戦してパフォーマンスを最大に発揮していました。「出来るとか出来ないとかではなく、やると決めたからやる」というエネルギー。そしてフラットな関係性。それぞれをリスペクトしながら対等に議論して補いあってとても心地よかったです。

そして当日。直前までしつこく告知を続けて当日を迎え、思った通りディープな会話が繰り広げられ、たくさん笑ったし、義務年限に挑戦している方々を改めて尊敬すると共に応援したいと思う1日でした。

 

防衛&自治&産業医大コラボ企画運営委員会

https://www.facebook.com/gimunengen/

医師医学生専用のQAサービス

「AntaaQA」は診療中の疑問を医師が互いに答え、知識をシェアする医師専用のサービス。
いますぐ10秒でユーザー登録!

Antaa QAに10秒で登録する。
この記事を書いている人 - WRITER -
アンター株式会社/取締役COO リクルート→プルデンシャル→デロイトトーマツ→2018年11月よりアンターにJOIN !! 医師同士をつないで医療を支える仕組みづくりのために日々奮闘中!
 

  関連記事 - Related Posts -

 

  最新記事 - New Posts -

 

  コメント - Comments -

コメントは公開されません。


Copyright© Antaa , 2019 All Rights Reserved.