【イベントレポート】つながるちからフェス 第8部 適々斎塾の軌跡と未来

5月24日(日)に行われた「つながるちからフェス」の様子をご紹介致します。

「つながるちからフェス」は医療現場の最前線で活躍する現役医師が一堂に会するオンラインカンファレンスです。当日は一日中、豪華ゲストが熱く議論し大盛況となりました。

今回はその中から第8部「適々斎塾の軌跡と未来」の様子を医学生インターン松下がお届けします!

登壇者紹介

中西 重清先生(中西内科 院長, 適々斎塾 理事長)
昭和52年 日本医科大学医学部を卒業。今年で御年70歳。

「もうそろそろ、年も取ったからいろいろやめようかと思ってたんですが、適々斎塾の皆さんと一緒にいると元気になりますのでもう少し皆さんと一緒に学びたいと思います。よろしくお願いします。」

 

安田 英己先生(医療法人安田内科医院 院長, 適々斎塾 理事)
昭和50年に医学部ご卒業。

今回のつながるちからフェスにご登壇いただいた先生方の中では、横倉日本医師会長を除いて最年長。

 

板金 広先生(いたがねファミリークリニック 院長, 適々斎塾 理事)
1984年大阪市立大学医学部卒業。1998年9月より現職。西日本臨床医学研修機構理事。

「今年で61歳です。中西さんの年まではあと10歳あるので、あと10年ぐらいはやってみようかなと思います。よろしくお願いします。」

 

水谷 肇先生(大阪医科大学 総合診療科)
卒後3年目の適々斎塾若手のホープ。今年40歳。大阪市立大学を卒業後、同施設で初期研修の後、今年度から大阪医科大学 総合診療科に入局。

「40歳って不惑っていうじゃないですか、不惑ってどんな意味なんかな?っていうのがわからんぐらい未熟で迷うことばかりなんですが、迷いながらもしっかり前に進んで行こうとは思うので、今日もそんな感じでよろしくお願いします。」

適々斎塾の生い立ち

セッションは、板金先生特製のオープニングムービーで幕開け!
そしてトークテーマは適々斎塾の生い立ちからスタートしました。

中西先生
20年前に田坂先生という素晴らしい内科医の先生にお会いして、共に研修医を指導していました。ところが13年前に彼が亡くなり、彼の理想の医学教育を引き継ぐために他の先生の手が必要になったのです。
そこで東京の「ジャメップ」という総合診療の勉強会を訪れ、その時に板金先生と出会ったのです。これが適々斎塾の始まりでした。
小林先生
ありがとうございます。適々斎塾と言えば、Commonな疾患を中心に、時にレアな疾患に至るまで、多くの素晴らしい先生方の生レクチャーから本当に多くの学びを頂けるんですが、そのようなプライマリケアの神髄を田坂先生は見せて下さったと伺っております。
安田先生、田坂先生とのエピソードはいかがでしょうか?
安田先生
私は1981年に、川崎医科大学の呼吸器のカンファレンスの際にお会いしまして、その時に田坂先生は大学院生でした。その会には実は中西先生もいらっしゃったんです。
そして1991年のちょうど同じ時期に、僕と中西先生が開業しました。そして1997年に医学生の診療所受け入れが始まりまして。その際に医学生の受け入れ先として内を紹介してくださったのが田坂先生のようでした。

同じころにTFCという多くの医師会員がいるメーリングリストがスタートし、多くの先生方とも活発に交流できるようになり、連絡を取り合うようになりました。
そんな2001年ごろには中西先生が岡山に来て下さり、医学生を指導しに来てくださる!なんてこともありました。

そんな中2004年に、(JOY女医セッションに出演された)中山明子先生や、(医学教育セッションに出演された)和足先生らといった当時熱心だった医学生が集まって新たな勉強会が始まり、そのような流れがあって2009年には東京でのスキルアップセミナーが始まったのです。スキルアップセミナー始動の2年後に私も参加することが出来、そこで板金先生・中西先生と出会ったんです。

小林先生
なるほど、これが適々斎塾の始まりだったんですね!

因みにさっき中西先生も仰ってましたけども、板金先生のことを「変な人だ」と(笑)
でも私からすれば、お三方とも変わってます(笑)

ちなみにこの3人の先生方を知らない医師・医学生の皆さんも多く視聴されてるかと思いますが、是非このお三方憶えておいてください!

さて、そのような流れで適々斎塾開塾となるわけなんですけども、そのきっかけについて、板金先生どうでしょうか?

板金先生
安田先生・中西先生はその時既に医学教育に関わっておられましたが、
僕がジャメップに行ったのはとにかく当時自分が循環器一辺倒だったので、総合診療の勉強をしたいなと思ったからです。それで7年間通いました。

そうすると、総合診療の勉強会の開き方がだんだんわかってくると同時に、だんだん物足りなくなってきた。そんな時、いつも会が終わったら中西先生が僕の携帯にメッセージをくれるのですが、ある日「○○さんが今度ジャメップをやめるらしいから、一緒に勉強会を立ち上げへんか?」とメッセージが来たんです。
中西さんがやってみるんなら、大阪で一緒にやってみようかと思ったのが初めのきっかけでしたね。中西さん、その時のメール憶えてますか?

中西先生
憶えてません(笑)
でも誘ったのは憶えてます。
小林先生
因みに今(レジェンドセッションに登壇された)鈴木富雄先生がコメント下さってますが、
「東京のスキルアップセミナーの講師を自分がやってた時に、参加者の中西先生が色々と突っこんできて嫌だったなぁ」と(笑)
まあ鈴木先生も適々斎塾ファミリーでいて下さってますけども。
中西先生、その時から突っ込んでおられたんですね?(笑)
中西先生
ジャメップはねえ、皆おとなしいんですよ。板金先生も最初は全然喋りませんでしたから。
僕は問題が出てそれの答え合わせをするのが大好きだったのよ。それですぐに答えを言ってたら周りの先生に「大人げない!」って言われて(笑)
だから最近は大人しくないとなあと心がけてます(笑)
板金先生
そういう風には見えないけどなぁ。僕なんか研修医の為にずっと黙ってるのに(笑)
トーク序盤ににして、既に適々斎塾ならではの何でも言える開放的な空気感が節々から感じられます!

適々斎塾の成長

小林先生
ではここからは、適々斎塾の成長というテーマに移りますが、
安田先生にまず「適々斎塾」という名前の由来についてお聞かせいただけますか?
安田先生
僕は日本史が好きなんだけど、大阪で塾をするならやはり「緒方洪庵」だろうと。
緒方洪庵と言えば「適塾」というのがあるけど、これでは少し短いなと。
そこで緒方洪庵というのは当時「適々斎」と名乗っていて、これはいいなと。
しかも緒方洪庵の父は岡山の家老です。だから僕の気持ちも入る。
それでも皆さんにも賛成を頂けて。

それで適々斎塾も5年目に入りましたけども、「適々斎塾」っていう名前のイメージをみんなで育てていく感じがいいなと思って。そういう意味ではこの名前を付けただけでも、僕が参加した意味があるのかなと思ってますね。

板金先生
でも実を言うとね、適々斎塾っていう名前は既に商標登録されてたの。名古屋の塾で。
他の学習塾とは裁判もやっているようで、何回か相手にお電話やメールをして懇願して、それで使わせてもらったっていう経緯があるの。懐かしいなあ。
小林先生
僕も入塾して1年目・2年目は「適々斎塾」っていう名前はしっくりこなかったんですけど、今は本当にしっくりきます。
安田先生の命名の思いが胸にしみわたってくるようです。

勉強のモチベーションを保つ秘訣

小林先生
さて、ここでコメント欄から(救急医セッションに登壇された)林寛之先生にコメントいただいてるんですけども「勉強のモチベーションを保ち続ける秘訣は何でしょうか?」
ということで、中西先生・安田先生といった重鎮レベルの先生方ですが、未だに勉強へのモチベーションが止まらないのが僕もすごいなぁと感じてるんですが、
中西先生・板金先生如何でしょうか?
中西先生
多分、研修医・医学生と一緒にクリニックをやってるからでしょうかねえ。
1人だとどうしても「病気」を学んでしまう。
それが若い人と一緒に診ていると、「どのようにして患者さんに接するべきか」というところから勉強することになる。
以前誰かが言ってましたが、開業すると能力というのは右肩下がりになってしまうんです。

なので、学んでそれを患者さんに還元するというサイクルを継続するためには、若い人と一緒に勉強するのが大事ですね。

板金先生
そうですね、僕は2点あるんですが、
1つは自分が出来ないというのがどうしてもいやなんです。目の前の患者さんの病気について自分が知らないというのが嫌。

もう1つは、自分が塾のプログラムを組む際に、「この分野においてどのようなことがプライマリケアに必要なのだろうか」ということを把握するために一生懸命勉強しなければいけないんです。
プログラムの内容を決めるために、1ヵ月ぐらいはずっとその分野の本を読んでますね。
各専門科の先生に「プライマリケアに役立てるためにこういう視点で喋ってください」というお願いをするために一生懸命勉強をする。これはかなり勉強になりますね。

小林先生
“Teaching is the best learning”と言いますが、こちら側から何か学びを提供することがいちばん勉強になると。またそして、専門家に如何にわかりやすく伝えてもらうかという工夫、これも非常に難しいところだと思うんですけど、これが上手くいってるのが適々斎塾だと思います。絶対にこれは板金先生のスキル賜物だと思うんですけども。

安田先生はいかがですか?

安田先生
僕は2つあって、
1つはやはり、学生・研修医から刺激をもらうことですね。一昨年だったかな、水谷先生に岡山に来ていただいて、一緒に診療をしてもらったんですけども。
その時に、見たことも見えなかったことも全て水谷先生に伝えようと思って、診てもらったつもりです。

あともう1つは中西先生に負けたくないんだ(笑) 中西先生は10年ほど前に内科の専門医を取ってたんだけど、僕は受けてなくって。それで2年ほど前に70歳で取ったのよね。

だからその、若い人と付き合いがあるっていうのと、同年代の仲間がいるっていうのと。
適々斎塾でパワーをいっぱいもらってるからですね。

やっぱり79,80歳まで頑張らんといけんなぁと思ってて。ねえ中西先生?頑張ろうね!

中西先生
これならできるかもしれませんね(笑)
小林先生
水谷先生、そういう刺激を与えている自覚はあります?
水谷先生
刺激ですね…僕は適々斎の講演内容をまとめることをよくやってるんですけども、それを見た先生方が復習になる、勉強になったと言って下さるのは素直に嬉しいことですね。それを例えば中西先生がいつもFacebookでシェアして下さったりして、それで僕も「ああ。まだまだ頑張ろう」と。
そういういい連鎖が出来てるような気はしますね。
小林先生
実はですね、視聴者の方も驚かれるかと思うんですけども、適々斎塾は5年目になりますが、初年度からの固定の塾生が約80名。他に20名程その都度の塾生でやってるんですが、実はですね、その約80名の固定の塾生の次年度への継続率、会費がかなり高いにも関わらず9割を超えています。
この当たりのいいサイクルが、成功の一つの要因になっていると思うんですが、板金先生、そのあたりの工夫はどうでしょうか?
板金先生
プログラム大事ですよね。絶対大事です。

もう一つはね、宴会ですね(笑) 僕は宴会の為に適々斎塾をやっているので。いつもみんなに言うんですけど、ちょっと勉強した気になって、美味しいお酒を飲む会。ね。これ良いですよね。
僕は適々斎塾のメインイベントは宴会だと思ってます。皆さんよろしく。

小林先生
そこでですね、今宴会が出来なくなりましたね。
ここで次のフリップに参ります。
 

適々斎塾 ピンチ!

小林先生
現在、緊急事態宣言の発令もあり、未だに医師同士が集まってワイワイ楽しんだりということが出来なくなっています。適々斎塾についてもそうで、まさにピンチ。

我々、毎月毎月会っていたのに突然会わなくなる。何か心に穴がぽっかり空いたような感じにもなるのですが、中西先生、そのあたり如何でしょうか?

中西先生
うーん、それもそうなんだけどね、僕も外来の臨床がいっぱいいっぱいでね。
なかなかそういうことを考えている暇がなかったですねえ。

なんかね、今までならそれでも満たされるものがあったんだけど、今は何でこんなに孤立してるのかなぁというふうに思いました。
やはり、仲間なんですねえ大切なのは。特に適々斎塾は選りすぐられた仲間になっていますからね。
なのでぽっかり穴が開いたので、何とか出来ないかなあと思いましたね。

小林先生
そうでよね。こう、繋がりがなくなる。奇しくも今日つながるちからフェスということでお送りしてるんですけども、そのつながりが途切れてぽっかり心に穴が開いたという感じですが、そこで今日つながるきっかけということで今日この企画をやっていますけれども。
コメント欄を見ますとですねえ、「この切磋琢磨さが私たちのモチベーションを上げて下さってます。感謝!」とコメントいただいて思っています。
水谷君どうですか?こういうコメントが来て。
水谷先生
やっぱりこう繋がらなくなっている中でも、適々斎塾で繋がった同志の先生が、北は北海道から南は沖縄まで日本各地で頑張っていらっしゃる報告を聞くわけじゃないですか。すると、「自分1人で頑張ってるんじゃないんだ。」と、離れているのに不思議とその頑張りを肌で感じるんですよ。僕はそれがすごい勇気になってて、まだ3年目ですけどまだまだ頑張らなあかんなと僕も思いますし、温かい気持ち、日本も大丈夫やなって気持ちになるんですね。これは適々斎で全国から来られる方々と繋がったからこそ感じてるんであって、普通に大阪で研修しているだけではなかなか感じなかったことだと思うので、それは適々斎に参加していて本当に良かったと思うことですね。
小林先生
そうですよね。適々斎塾での強固なつながりがあったからこそ、今このような状況でも何かのツールを使ってつながるということが出来てると思います。

板金先生、今このように適々斎塾ひいては世の中にとってピンチな状況になっていますが、そのあたりちょっとお話しいただけますでしょうか?

板金先生
僕はですねえ、却って時間が出来てちょっとよかったっていう感じ。e-learningのこともきっちりやりたかったし、あるいはただ講義だけじゃなくて、もうちょっと復習のツールとかをホームページとか使って、あるいはe-learningのシステムとか使って確固たるものにしたいなーっていう模索の時間としては良かったなと。

そんななかでうちの嫁さんから小児科医会で「Zoom」っていうツールがあるっていう話を聞いて。「何やそれは??」と思ってみてみたら「おっ、これで適々斎塾できるやん!」っていう話になって。

まあその、ちょっと将来的なことを考えるのに4年目が終わってちょっと小休止があって僕としては良かったかなという風に思っています。

小林先生
なるほど!まあ今ちょうどコメントでもですね、「適々斎塾、関西にいたら是非通いたいと思っていますが、関東に住んでいる子持ちの女医が毎回東京から通うのはなかなか難しいので、これを機会にオンライン会員の募集とか如何でしょうか?」と書いてくださってます。

まあそのあたり、未来につながるところの話をちょっとしていただきたいなと思っております。

適々斎塾の未来

小林先生
このこれからの適々斎塾ですね、というところで皆さんのご意見をちょっとお伺いしたいなと思いますが。
安田先生、これからの適々斎塾の未来、どのようにお考えでしょうか?
安田先生
今回のコロナで、Zoomなどを含めてこういう会議が増えてきましたよね。実は日本プライマリケア連合学会では、以前から理事会を年に6回するうちの2回はこういうウェブでやってたんですね。それでこういう風になってみると、普通の会議とか勉強とかいうものをわざわざ、東京とか大阪で集まってやるのではなしに、Zoomとかでやるのがいちばん集中力が出るなというのは納得してます。
それで今回も、ウィークディの7時から有名な先生の講演会にすぐ参加出来るというのが、今回わかりました。
後はね、勉強会はZoomだとできるんですけど、板金先生が準備の方大変だと思うので、そのあたりどう思っておられるのかを聞きたいなと思って。
板金先生
Webを使ったセミナーというのは沢山の人がアクセスできるのでそこが魅力ですね。
ただ僕としては「流石適々斎塾」と言われるようにしないとダメ。そこをちょっと工夫して、講師だけじゃなくて後のアフターケアとか。やりっぱなしのセミナーじゃなくってさっき言ったe-learningとか動画とかいうのを、将来的には、きっちり体制を整えて何かしらのお金を頂いてやらなダメなので。

いつも中西さんと言ってるんですけど、「僕らも楽しんで、そのちょっと余った力で若手研修医をどんどん教育していく。」
僕はあまりそうは思ってないんだけど、「適々斎塾で日本の医療を変える」と彼は仰ってますから、それもあながち嘘じゃないなぁと思ってて。

ただ、適々斎塾は高いし、研修医も学生も来にくい。それをWebにすると研修医や学生さんをタダにするとかも可能なので。なので開業医の先生がお金を出して、勤務医の先生にもちょっとお金を出してもらって。後期研修医は自分の分ぐらいは持って、研修医と学生さんを教育するっていう形にしたいなと思っています。

小林先生
中西先生のその辺、日本の医療を変えている!という実感はありますか?
中西先生
ん~、これ私たちがいなくても変わってるんよね。これあの自己満足なんよ結局。
そういう、自分で医療を変える!って宣言してやらないとこんなものは出来ませんから。
だって、開業医で勉強会を立ち上げたことはないんですからね。日本で初めてなんですよ。
そういう意味で医療の医療を変えるというような。

そして、板金さんと「30人ぐらいは集まるのかな?」とか言ってたら50人60人集まって。これが変えられるかもしれないな~。と思っていますし。いつまで継続するかはわかりませんよ。継続すれば、少しだけ変えることが出来るかなと思っています。

小林先生
ありがとうございます!

水谷先生、若手のホープとして、適々斎塾の未来をどう見据えてますか?

水谷先生
まあ先生方がこのような熱い思いで適々斎塾を運営してくださっているにはいつも聞いていますし、その意思をしっかり受け継ぎながらですね、とにかく医療を楽しく学んで、皆が「明日も頑張ろう!」って思えるような塾であり続けたらいいなぁと。
学生さんとかは、今まで学んできた医学と医療の違いとかを学びながら、後期研修医になったらこういう風な所にも気を付けた方がいいのか~!とか。
開業されてる先生は自分の普段のプラクティスを見直して。
というようなそれぞれがそこに役目を見いだせて「明日も頑張ろう!」と思えるような、そんな塾になるといいなと思ってます。
小林先生
凄いですね。まさにこの塾生とメンバーの繋がりが明日の力になると。
今日ののつながるちからに掛けてきましたね。

安田先生お願いします。

安田先生
実はね、2016年に徳田先生に言われて書いた案内文があるんですけど、「個人で行う勉強会、製薬会社講演の勉強会、単発の勉強会ではない、個人が主体となって、万年研修医の気持ちを持つ医師たちと主に、家庭医療に理解のある先生方の指導を受けながら、若手医師・研修医・医学生と刺激を与えあって勉強する」と。それで継続性のあるセミナーを目指していますというのが、4年前に僕が書いたコメント。これは今も変わってないと思います。
小林先生
それが今の適々斎塾の理念になっているわけですね。
あの、「万年研修医」という言葉も、私は適々斎塾に入らせて頂いてから皆様方から伺ったんですけども、謙虚に患者さんから医療について学ぼうと、そして集まって研修医の気持ちで学ぼうと。非常にいい言葉だと思いますし、自分が偉そうぶらないように戒められる言葉かなと思います。

で、終盤になってきたんですけれどもここでもう一個ね、鈴木富雄先生からコメントが来ていまして。すごい良いコメントでしてね、
「正直講師で最初に呼ばれたときに、どうして土日をつぶして朝から晩までこんなことやってるのか。とかなり違和感があり、参加者の皆さんに若干偉そうに、皮肉めいて、どうしてこんな休日に参加されているんですか?と聞いてみたら皆さんに『自分が知らないことばかりで、患者さんに不利益があるのが嫌なのです。患者さんにより良い医療を提供したいから。』とずっと言われて、自分の邪な(笑)意識が吹っ飛びました。皆さんが参加される理由はいろいろあると思いますが、ここが恐らく根本だと思います。」
と、気持ちが熱くなるメッセージを頂いていて、このメッセージにはいいねが沢山ついているのですが(笑)

 
 

先生方にとって「つながり」とは

水谷先生

本当に繋がりっていうのは自分の人生を変えてしまうぐらいのことやと思うんですね。なので、学生さん達に言いたいのは、つながるということを恐れずに色んなところに顔を出して、自分のアピールをしてね。アピールをしないと中々つながらないので。
「僕はここにいるよ!」っていうのを伝えていけるように過ごしていったら、多分人生がちょっと変わると思うんですよね。

板金先生

僕ははっきり言って、人とつるむのが嫌いなんですね。どちらかというと一人で飲んでたい。
適々斎塾の皆さんの思いを聞いてるとですね、とりあえず自分自身がモチベーションをつなげるということがいちばん大事。自分が継続することが、皆さんの繋がりを強固なものにしてる役目があるのかなと、今日の話を聞いて思いました。

安田先生

私のつながりは、過去・現在・未来とのつながり。
過去と繋がりというのは、何か迷ったときに、「自分の親ならどうしてただろうか?田坂先生ならどうしてただろうか? 自分の母なら喜んだだろうか?」そのように亡くなった人たちと対話しながら生きるというのが、つながりだと思ってます。
それから現在・未来とのつながりというのは、もうこの年になると楽しいことに挑戦あるのみ!そうするとつながるなと思っております。

中西先生

私の繋がりは20年前に田坂先生に会ったことですね。田坂先生に会って、こういう繋がりがあった。
でもですね、”仲間”と繋がらないとどうしようもない。
万年研修医という言葉が出ましたけど、ずっと謙虚に学び続ける。人に負けないように頑張る。
人に教えられるように頑張らんといかんですね。出来るだけそういう素晴らしい先生方と繋がるというのが皆さんの力になると思います。

医学生インターンの感想

適々斎塾は関西の医師の中では広く知られた、全ての医師医学生のための会員制の臨床生涯学習塾。
今年で5年目を迎えた、日本を代表する臨床勉強会を支える、関西レジェンドの先生方3名、そして適々斎塾の急先鋒あり、僕もいつもお世話になっている偉大な先輩でもある、水谷先生にご登壇いただきました。

セッションの節々に感じられたのは、大ベテランの先生方の若者を押しのけるかのような勢いの眼光と熱意。「生涯謙虚に学び続ける」という意気ごみを四肢体幹から感じさせる先生方のオーラでした。
そして水谷先生からも、適々斎塾の理念をこれから永くつなぎ続けるという意気込みが感じられました。

改めてあらゆる世代の先生方の熱が交わる焦点、そして日本の医療のこれからを明るく照らす熱源。適々斎塾はそんな場所なのだと感じました。

僕はまだ(諸所の事情で)適々斎塾に参加できていませんが、将来医師となったら是非適々斎塾の熱意を受けて、日々の研鑽の推進力とするべく入塾させていただきたいです。

ここまでイベントレポートをご覧いただいたみなさん、ありがとうございました!

医学生インターン 松下武史

 

記事化できたのは、映像のごく一部です!
配信を見逃した方、もう一度見たい方は、医師医学生限定Facebookグループにて視聴いただけます。

【第1部の配信】
JOY女医 !
皆さん、おつかれシャムです。
海を渡ったドクターたち
熱血救急医!
COVID-19時代のヘルステック

【第2部の配信】
SNS時代のスーパースター
スーパー在宅医
適々斎塾の軌跡と未来
医学教育が未来を創る
レジェンドの集い

【第3部の配信】
若手開業医スペシャル
今だからこそ感染症を明るく語ろう
Another dimension!次元の彼方へ
診断推論達人談義

各部 レポート記事

第1部 JOY女医!

「JOY女医!」

まだまだ少ない女性医師。普段聞けない貴重な女医会!赤裸々な会話はまるで女医版SATC??必見です!

第2部

「皆さん、おつかれシャムです。」

COVID-19の流行に伴い、生活への影響は大きなものでした。環境や体調の変化で人が変わってしまう??何が起こっているのか、そして一体どうすれば??

第3部

「海を渡ったドクターたち」

世界で活躍する医師たち。日本から旅立った理由も、活動の内容も、個々それぞれ。医師なら誰でも胸が熱くなる会話が繰り広げられました。

第4部

「熱血救急医!」

状況によって柔軟な対応を求められる難しい救急。多岐にわたる対応そして、患者さんは笑かして帰らさなあかん?!

第5部

「COVID-19時代のヘルステック」

COVID-19は医療のあり方にもインパクトを与えました。ヘルステックは今後どうなっていくのでしょうか??

第6部

「SNS時代のスーパースター」

情報発信で世の中に貢献している医師たちの本音。しゅんしゅんクリニックPこと、お笑い芸人として活躍する宮本 駿先生も加わり、新時代の医師の活動について語りました。

第7部

「スーパー在宅医」

コロナの影響で、診療体制も大きな変化がありました。在宅医として活躍する皆さんはどの様な対応をされているのか??リアルなお話。

第8部

「適々斎塾の軌跡と未来」

開業医の、開業医による、医師・医学生のための医学塾「適々斎塾」。終わることのない、医学探究の情熱が画面を通り越して伝わるセッション!

第9部

「医学教育が未来を創る 」

様々な患者さんを治療するため、医師になるにはたくさんの知識と経験が必要になります。その教育に携わることは未来を創ること

第10部

「レジェンドの集い 」

医療界のレジェンドと呼ぶのにふさわしい方々に集結いただき、姿勢を正して!と気合が入りますが、とても和やかな日常を垣間見せていただきながら、様々なエピソードを伺いました。

第11部

「若手開業医スペシャル」

独立して地域医療を展開する開業医。
個々の想いを胸に、奮闘されるリアルな会話が繰り広げられました。

第12部

「今だからこそ感染症を明るく語ろう」

新型コロナの流行でますます需要が注目される感染症内科医。今回の大流行で診察の基本原則を見直すチャンス??ペットも登場!

第14部

「診断推論達人談義」

様々な経験を積むことが、医師として大切な成長要素。1人1人が良い医師になって欲しい、成長を支える先生方の想いが伝わるセッションです。

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