【イベントレポート】つながるちからフェス 第7部 スーパー在宅医

5月24日(日)に行われた「つながるちからフェス」の様子をご紹介致します。

「つながるちからフェス」は医療現場の最前線で活躍する現役医師が一堂に会するオンラインカンファレンスです。当日は一日中、豪華ゲストが熱く議論し大盛況となりました。

今回はその中から第7部「スーパー在宅医」を医学生インターン畑原がお届けします!

登壇者紹介

司会

守上 佳樹先生(よしき往診クリニック院長 /在宅医/老年内科)

今回の「つながるちからフェス」では、運営チームとしても大活躍!配信内では、横倉日本医師会会長とも対談!
京都府西京区でよしき往診クリニックを開業し、多職種連携によって医療機関と患者、そして地域を結びつけ、より良い社会を実現することを目標とした在宅医療を行っている。

登壇者

高井 俊輔先生(医療法人慶春会福永記念診療所理事長 /在宅医療)

医療法人慶春会の理事長としての仕事、福永記念診療所の外来診療と訪問診療に毎日飛び回っている。理事長としては、医療・介護業界はもちろん、さまざまな業界の動きを見据えながら、法人としてのビジョンを明確に提示して行動している。また、外来診療や訪問診療では患者様やご家族としっかり向き合い、丁寧な診療をすることを心がけている。

佐々木 淳先生(医療法人社団悠翔会)

在宅医療に特化した医療グループを首都圏で運営している。大規模なチーム体制を組むことで、医師の負担を減らしながら24時間いつでもどんな病気でも対応している。また診療だけではなく、特別養護施設の食事宅配や地域の町づくり、健康づくりにも力を入れている。

石賀 丈士先生(医療法人SIRIUS いしが在宅ケアクリニック 内科)

三重県四日市市でいしが在宅ケアクリニックを開業。「四日市モデル」という医療モデルを実現するために多職種連携に力を入れている。趣味は旅行、映画、ダイビング。好きな言葉は『一日一生』。1日を一生懸命生きる人は、人生に悔いがない。

津田賀 俊先生(医療法人慶春会/福永記念診療所 在宅部)

「病院からの退院」と「在宅復帰が困難」との間のであるいわゆる「帰宅困難」な患者さんと多く接するようになり、自分たちを含む医療サイドの無力さを痛感していた。そこでたどり着いたのが「在宅医」であり、現在に至る。大学時代は、ゴルフ部に所属していた。

 

在宅医療のコロナ対策について

守上先生
コロナ流行によって、先生方の病院でも診療体制の変化が合ったと思われますが、その辺りのお話を実際に行った対策も含めて教えていただけますか?
ちなみに私は、患者さんのご自宅に往診に行く前に、熱を測っておいていただいたり、換気をしておいてもらうようにお願いしたりしましたね。また、可能な人には往診の頻度を減らすように心がけました。
佐々木先生
私の場合、首都圏でやはりコロナの影響は大きかったですね。実際に陽性の患者は出ませんでしたが、自分たち自身も感染している可能性があるということをしっかり自覚しながら、運営や診察に臨みました。まずは患者さんやご家族の方に感染させないということに全力投球しました。
 
石賀先生
私のところは、佐々木先生たちとは違って三重の田舎の方なので、これまでのところあまり影響は受けなかったですが、院内感染が起きてしまうと大変なことになることはわかっていましたので、スタッフの動線を分けるなどして、接触を減らすように努めました
高井先生
私のところも在宅ブースと外来ブースがあるので、スタッフをしっかり2つに分けることを徹底しましたね。これで終わりではなく、第2波、第3波にもしっかり備えないといけないと思います。
津田賀先生
私は高井先生と同じ病院ですので、対策は同じです。付け加えると、私たちの病院ではもともとスタッフのやりとりや連絡はチャット形式を採用していたり、電子カルテを導入していたので、かなり対応は柔軟にできたかと思います。

 

開業するにあたってのアドバイス

守上先生
さて、皆さんは在宅医の中でもスーパースターのような存在の方ばかりで、先生方の背中を見て、これから在宅医として開業しようと考える若手医師や医学生の方は多いと思います。そこで、そんなこれから開業しようと考えている若手医師や医学生に向けて、メッセージがあればよろしくお願いします!
 
佐々木先生
開業というものは、自己実現の手段ではなく、保健医療の一環であるという認識は持っておくべきだと思います。私もこの認識のズレで一度失敗したことがあります。地域医療は役割分担の中で成り立っているので、自分がそこでどのような役割を担うかを考えることで、在宅の開業スタイルは決まるかと思いますよ。
石賀先生
佐々木先生のおっしゃる通り、地域ネットワークにおける役割分担を考えることは重要です。在宅医には、かかりつけ医が見れない患者を診るという役割が現状ありますし、その地域の住民の数によっても在宅医の開業のスタイルは変わっていきますよね。
高井先生
お二人の考えはごもっともな意見なので、私は違う切り口から考えてみようと思いますが、これから開業していく上で「広報」という考え方は非常に大事になってきます。SNSを含め、自分が発信しやすい環境から、うまく「広報」をやっていく能力もこれから求められていくでしょう。
津田賀先生
そうですね。私は佐々木先生の「在宅医療カレッジ」を読みましたよ!ぜひ皆さん読むべきです(笑)個人的には、各々の地域に必ず「歪み」というものは存在すると思っていて、それをシームレスに埋めていくような医療のあり方を考えることは非常に重要かなと思っています。

配信内で扱えなかった議題

配信の時間の都合で、先生方がお互いに聞けなかった議題や質問をご紹介致します。

守上先生
皆さん、在宅医として輝かしい存在の方ばかりなので、今日出演されている先生方のファッションなんかにもすごく目がいってしまいますね(笑)皆さんのファッションセンスなんかについてもお聞きしたかったです。
石賀先生
24時間体制の在宅医療ならではの、時間の使い方について。自分は旅行、映画、ダイビングが趣味ですが、皆さんの趣味についてもお聞きしたかったです!
高井先生
在宅医ならではの物資の使い方や基準について、例えば防護服などは1回ずつ捨てるのかなどをお聞きしたかった。あとは、「広報」についてもまた時間を設けてお話ししたいですね。

 

また視聴者の先生方からも質問をいただいておりましたので、ご紹介致します!

視聴者の先生
神経変性疾患や筋疾患の患者さんの場合、意思決定などは脳神経内科に一度行ってから在宅移行しておられますでしょうか?
視聴者の先生
地域連携医療法人という選択肢についてどうお考えでしょうか?

今回扱えなかった議題や質問についても、ぜひ次の機会でお話ししていただきたいと思います!

コメントやご質問していただいた先生方、ありがとうございました!

先生方にとって「つながり」とは

高井先生

私にとっては、まさに今ですね!今、みんなでつながっています!
そしてまた在宅医療こそ、つながりだと私は考えています。

津田賀先生

私は、「シームレスなものの連結部分」がつながりだと思っています。何においても、大事なところだと思っています。

守上先生

人とつながっていることが大好きな人間ですので、「人生の楽しい時間=つながり」です。

佐々木先生

私は、つながりは出会いから始まると考えています。
これまでもたくさんの素晴らしい出会いがありました。その出会いによって、いろいろな物語が始まりました。
これからも1つ1つのつながりを大事にしていきたいと思っています!

石賀先生

仕事において多職種がつながることによって、まちを作ったり、文化を作ったりしていく…これはとても素晴らしいことで、つながりがないとできないことです。
在宅医はそこでつながっていますよね。

 

医学生インターンの感想

私は、長崎県生まれ長崎県育ちで、将来も長崎県の医療に貢献しようと考えています。そして、そのアプローチの仕方は多様でいろんな方法があるのかなって思っています。
在宅医療と聞くと、地域の住民の方との「つながり」が濃いイメージはもともとありました。しかし今回の先生方のセッションを拝見させていただいて思ったことは、その「つながり」は自分の想像以上に多岐に広がっていて、さらに綿密であるのだなと感じました。地域医療における役割分担の中で、その地域においてどのような「スタイル」で在宅医療を行うのか考えることは、どんな医療への貢献の仕方を選ぼうと大切な考え方なのではないかと感じました。非常に勉強になりました!

ここからは、自分の勝手な想像ですが、今回出演された先生方は全員医学生時代モテモテだったでしょうね(笑)
皆さん話は上手だし、守上先生もおっしゃってたように全員イケイケですもん!
きっと現在も各方面で、周りのスタッフからの信頼も熱く、いろんな方の悩みや相談に乗るのも、情報を発信するのも上手なのでしょうね!
自分も先生方のように、格好良くて、信頼も熱くて、そして自分の信念を貫く医師になれるように頑張りたいです!

たくさん褒めたので、先生方、いつか飲みに連れて行ってください(笑)

まとめになりますが、このセッションを通してたくさんのことを学べましたし、さらに在宅医療について勉強したくなりました。今後スピンオフ企画が開催されることを誰よりも楽しみにしています。本当にありがとうございました!

医学生インターン 畑原大地

 

記事化できたのは、映像のごく一部です!
配信を見逃した方、もう一度見たい方は、医師医学生限定Facebookグループにて視聴いただけます。

【第1部の配信】
JOY女医 !
皆さん、おつかれシャムです。
海を渡ったドクターたち
熱血救急医!
COVID-19時代のヘルステック

【第2部の配信】
SNS時代のスーパースター
スーパー在宅医
適々斎塾の軌跡と未来
医学教育が未来を創る
レジェンドの集い

【第3部の配信】
若手開業医スペシャル
今だからこそ感染症を明るく語ろう
Another dimension!次元の彼方へ
診断推論達人談義

 

各部 レポート記事

第1部 JOY女医!

「JOY女医!」

まだまだ少ない女性医師。普段聞けない貴重な女医会!赤裸々な会話はまるで女医版SATC??必見です!

第2部

「皆さん、おつかれシャムです。」

COVID-19の流行に伴い、生活への影響は大きなものでした。環境や体調の変化で人が変わってしまう??何が起こっているのか、そして一体どうすれば??

第3部

「海を渡ったドクターたち」

世界で活躍する医師たち。日本から旅立った理由も、活動の内容も、個々それぞれ。医師なら誰でも胸が熱くなる会話が繰り広げられました。

第4部

「熱血救急医!」

状況によって柔軟な対応を求められる難しい救急。多岐にわたる対応そして、患者さんは笑かして帰らさなあかん?!

第5部

「COVID-19時代のヘルステック」

COVID-19は医療のあり方にもインパクトを与えました。ヘルステックは今後どうなっていくのでしょうか??

第6部

「SNS時代のスーパースター」

情報発信で世の中に貢献している医師たちの本音。しゅんしゅんクリニックPこと、お笑い芸人として活躍する宮本 駿先生も加わり、新時代の医師の活動について語りました。

第7部

「スーパー在宅医」

コロナの影響で、診療体制も大きな変化がありました。在宅医として活躍する皆さんはどの様な対応をされているのか??リアルなお話。

第8部

「適々斎塾の軌跡と未来」

開業医の、開業医による、医師・医学生のための医学塾「適々斎塾」。終わることのない、医学探究の情熱が画面を通り越して伝わるセッション!

第9部

「医学教育が未来を創る 」

様々な患者さんを治療するため、医師になるにはたくさんの知識と経験が必要になります。その教育に携わることは未来を創ること

第10部

「レジェンドの集い 」

医療界のレジェンドと呼ぶのにふさわしい方々に集結いただき、姿勢を正して!と気合が入りますが、とても和やかな日常を垣間見せていただきながら、様々なエピソードを伺いました。

第11部

「若手開業医スペシャル」

独立して地域医療を展開する開業医。
個々の想いを胸に、奮闘されるリアルな会話が繰り広げられました。

第12部

「今だからこそ感染症を明るく語ろう」

新型コロナの流行でますます需要が注目される感染症内科医。今回の大流行で診察の基本原則を見直すチャンス??ペットも登場!

第14部

「診断推論達人談義」

様々な経験を積むことが、医師として大切な成長要素。1人1人が良い医師になって欲しい、成長を支える先生方の想いが伝わるセッションです。

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