5月24日(日)に行われた「つながるちからフェス」の様子をご紹介致します。
「つながるちからフェス」は医療現場の最前線で活躍する現役医師が一堂に会するオンラインカンファレンスです。当日は一日中、豪華ゲストが熱く議論し大盛況となりました。
今回はその中から第6部「SNS時代のスーパースター」を医学生インターン松木がお届けします!
登壇者紹介
中山 祐次郎先生(一般財団法人 脳神経疾患研究所付属総合南東北病院 外科)
消化器外科医14年目、発信医(医療情報発信のプロ)5年目。
「専門家自身による発信が医療情報の質を上げる」というテーマで活動中。
福島県総合南東北病院外科医長。外科専門医、消外専門医、内外技術認定医(大腸)、癌治療認定医、感染管理医師、臨床研修指導医。京大公衆衛生学修士。
医師の傍ら作家業も行い、新書3冊、小説2冊を出版。
Twitter:@NakayamaYujiro
宮本駿先生(しゅんしゅんクリニックP)先生 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
医師歴13年目、芸歴は10年目
医者兼芸人兼アイドル。Twitterでの1日1回医療クイズが大人気。好きなキャラクターはくまのプーさん。
Twitter:@fleming_miya
Instagram:@shun.miyamoto
YouTube:しゅんP Channel
山本 健人先生(けいゆう先生) 京都大学医学研究科博士課程
消化器外科専門医。
ブログやSNS、書籍などを通して一般人の医療リテラシーを高めることを目標に活動中。
Yahoo!ニュース個人オーサー。医療情報サイト「外科医の視点」運営。時事メディカル、看護roo!などで定期連載。
著書に「医者が教える正しい病院のかかり方(幻冬舎)」「もったいない患者対応(じほう)」がある。
Twitter:@keiyou30
柴田 綾子先生(淀川キリスト教病院 産婦人科)
LINEbotにて妊娠や性相談を行なっている。著書に、「女性の救急外来 ただいま診断中」がある。
Twitter:@ayako700
HP:ラッコの妊娠相談室、Lavoon 女性の応援隊
中山 俊(アンター株式会社 代表/翠明会山王病院整形外科)
「医療をつなぎ、いのちをつなぐ」をビジョンに医師同士がつながる場やサービスをSNSを用いて運営。
温泉、サウナが好き。
Twitter:@shun_nakayama_
SNSは多くの人に情報を伝えられる…が注意も必要

先生方、炎上経験はありますか?





自分としては、「心臓血管外科医の先生がとても一生懸命で熱中しすぎるあまりに器具を乱雑に置いてしまうこともあるよね!」という真剣さを強調するつもりで言ったつもりでしたが、思ったことをその通りに伝える難しさや、一般の方と医療者との認識の乖離を感じました。


コメントにノっちゃうと白熱してしまうので、「集中しすぎて少し雑に扱ってしまうこともあるという意味で言いました、すみません!」と、収める方向で対応しています。語句選びはめちゃくちゃ気をつけていますね。

エンタメとの融合は啓発に有効だと思います。たいてい医者がメディアに出る時は真面目な文化人枠で難しい話をすることが多いのですが、それだとある程度リテラシーが高い人にしか情報が届かないんです。しゅんPさんはご自身がエンタメって感じですもんね!

あんな綺麗な方と婚約されてるし。


柴田先生、炎上についてはどうですか?

以前、ツイート内容に医学的に間違っていることがあったんですよね。「これ間違ってる!!」という風に指摘目的でリツイートされて、拡散されてしまったことがありました。
間違った内容ほど拡散されてしまい、修正しようとした投稿は全然拡散できませんでした。その時にSNSで医学情報をつぶやくときは慎重にしないといけないと思いました。


記事を読んだら意図が分かるイラストだったのですが、イラストだけ見て中身を読まずに拡散する人が多いんですよね。
タイトルと投稿の文字だけ見てリツイートする人はとても多く、一度調べたことがあるのですが、ツイートに対するリンククリック率は2〜5%、押したくなるようなタイトルでも10%くらいでした。



一緒に仕事しても原稿に入る赤の数が5倍くらい違います。


でもサービス内での炎上はあるかなと思います。
ツールによってすれ違いが起きて認識に違いが生じてしまい、社内で炎上してしまうことが会社を運営しているなかで悩ましいと思っています。チャットでのやりとりが苦手な人、声でのやりとりが苦手な人、逆にそれぞれが得意な人もいますよね。
サービスの機能や空気感、見せ方で和らげて、滑らかなコミュニケーションをできるように頑張っているところです。


「なんでエンジニアでもない医者がサービス作ろうとしてるの?逆に危ないんじゃないか?」「自分で勉強できないのを人に任せようとしてるんじゃない?」というお言葉をいただきましたね。


僕は専門領域のほぼすべての専門医をほぼ最速でとっていますが、ディフェンスのためという側面もあります。内容の妥当性も、説得力もどちらも高めるため。
今後どうやってSNSを使って行きたいですか?


自分が目立ちたいというよりも、情報を受信する人が取捨選択できるようなノウハウを伝えていきたいです。



SNSでの情報収集について

皆さんの情報収集のコツとは?

SNSの使い方として「生活の知恵をゲットする」こともあります。
先日iPadを買ったのですが、使いみちに困ってしまいました。そこで「面白い使い方教えてください!」とフォロワーの皆さんに質問したらめちゃくちゃ有用な情報がたくさん得られました。


信頼できる先生の情報をゲットするっていうのは1つの手だと思います。たくさんの医者をフォローしていると、1つの物事に対するいろんな医師の意見を知ることができるのでおすすめです。


他の科の先生のアカウントをフォローするのめっちゃいいですよね!勉強になります。


先生方にとって「つながり」とは

自分を高めてくれるもの。

自分に足りないところを知るもの。

可能性を広げるツール。

全ての人の人生の扉を開けるのは他人。つながりこそが人生を前に進める。

自分に気づきを与えてくれるもの。
医学生インターンの感想
SNSヘビーユーザーの私にとって、どの先生も「知ってる!!」という先生方でテンションが上がりました!
いつもはTweetのテキストしかみたことがなかった先生の声も聞くことができて、「お話ししてる!!」とさらに興奮しました。
一般の方に医療情報を届けることはとても難しいなと学生ながらに感じています。外来など通常の診療だと、医師1人に対し患者さん1人に医療情報を直接お話しできます。しかし、SNSを使えば医師1人で何万人、何十万人という一般の方に情報を広めることができます。そういった意味で、SNSを上手に用いて発信されている先生方は本当にスーパースターだなぁと思いました。
今後、私も医師になったらSNSを用いて発信することがあるかもしれません。先生の炎上経験や普段気をつけていることをお聞きできて、私も気をつけよう!と思えました。医師一人の炎上が医療業界全体への不信感に繋がってしまう可能性があり、本当に責任を持って発信しなければならないと思います。
先生方、貴重な学びの機会を、ありがとうございました!とても楽しんで学べました!
いつかオフ会するっておっしゃっていたので…同じお店でこっそりスーパースターズを眺めていたいなぁ!
医学生インターン 松木華帆
記事化できたのは、映像のごく一部です!
配信を見逃した方、もう一度見たい方は、医師医学生限定Facebookグループにて視聴いただけます。
【第1部の配信】
JOY女医 !
皆さん、おつかれシャムです。
海を渡ったドクターたち
熱血救急医!
COVID-19時代のヘルステック
【第2部の配信】
SNS時代のスーパースター
スーパー在宅医
適々斎塾の軌跡と未来
医学教育が未来を創る
レジェンドの集い
【第3部の配信】
若手開業医スペシャル
今だからこそ感染症を明るく語ろう
Another dimension!次元の彼方へ
診断推論達人談義
各部 レポート記事
第1部 JOY女医!
まだまだ少ない女性医師。普段聞けない貴重な女医会!赤裸々な会話はまるで女医版SATC??必見です!
第2部
COVID-19の流行に伴い、生活への影響は大きなものでした。環境や体調の変化で人が変わってしまう??何が起こっているのか、そして一体どうすれば??
第3部
世界で活躍する医師たち。日本から旅立った理由も、活動の内容も、個々それぞれ。医師なら誰でも胸が熱くなる会話が繰り広げられました。
第4部
状況によって柔軟な対応を求められる難しい救急。多岐にわたる対応…そして、患者さんは笑かして帰らさなあかん?!
第5部
COVID-19は医療のあり方にもインパクトを与えました。ヘルステックは今後どうなっていくのでしょうか??
第6部
情報発信で世の中に貢献している医師たちの本音。しゅんしゅんクリニックPこと、お笑い芸人として活躍する宮本 駿先生も加わり、新時代の医師の活動について語りました。
第7部
コロナの影響で、診療体制も大きな変化がありました。在宅医として活躍する皆さんはどの様な対応をされているのか??リアルなお話。
第8部
開業医の、開業医による、医師・医学生のための医学塾「適々斎塾」。終わることのない、医学探究の情熱が画面を通り越して伝わるセッション!
第9部
様々な患者さんを治療するため、医師になるにはたくさんの知識と経験が必要になります。その教育に携わることは未来を創ること…!
第10部
医療界のレジェンドと呼ぶのにふさわしい方々に集結いただき、姿勢を正して!と気合が入りますが、とても和やかな日常を垣間見せていただきながら、様々なエピソードを伺いました。
第11部
独立して地域医療を展開する開業医。
個々の想いを胸に、奮闘されるリアルな会話が繰り広げられました。
第12部
新型コロナの流行でますます需要が注目される感染症内科医。今回の大流行で診察の基本原則を見直すチャンス??ペットも登場!
第14部
様々な経験を積むことが、医師として大切な成長要素。1人1人が良い医師になって欲しい、成長を支える先生方の想いが伝わるセッションです。
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