7月16日、Antaaのオンライン配信にて新しい企画がスタートしました!
その名も「Antaa Night 眠れない〇〇のための夜会」です!
皆さん、もちろんご覧になられましたよね⁉︎
まだ見てないという方は、ぜひFacebookグループ内のアーカイブよりご視聴ください!
さて、この企画は普段の医師あるいは医学生としての仕事・生活の中で感じている悩みや課題について、みんなで共有し、話し合うことで、解決していこうというものです!
記念すべき第1回は「初期研修医編」ということで、3名の初期研修医の先生と2名の先輩医師をお招きし、開催されました。
配信では、「研修医としての成長速度を上げるにはどうしたら良いか?」「これからのキャリアプランをどのように考えたら良いか?」「マルチタスクを上手くこなすには?」などといった質問・相談があり、それをテーマとして課題解決の具体的な方法や考え方についてトークが繰り広げられました!
この記事では、そんな白熱した第1回「Antaa Night 眠れない丸々のための夜会」の配信後の座談会&インタビューの内容についてまとめています!

出演者紹介

志賀隆先生(国際医療福祉大学医学部救急医学教授/国際医療福祉大学病院救急医療部部長)
ハーバード大学マサチューセッツ総合病院での指導医としての経験を持ち、民営化された市民病院を舞台にアメリカ型ER救急を日本で展開してきた。医師の養成にも力を入れており、日々情報発信を続けながら、「日本の救急をより良くする」ことを目標に、多方面にて活躍されている。

徳田嘉仁先生(近江八幡市立総合医療センター/滋賀家庭医療学センター)
救急医、家庭医の専攻をダブルライセンスで履修。現在は「救急外来での家庭医療学の実践とICUでの看取りケア」を自身の短期ビジョンに掲げ、3次救命センターにおいても患者の生活や人生まで包括した医療ケアを行える人材の育成に励む。5年後は家業を継ぎ在宅に軸足をうつす予定。コミュニティアプローチについても勉強中。

浦山守先生(南砺市民病院 初期研修医2年目)
以前は営業職や国内系のコンサル、NPOで働いていた経歴を持つ。富山大学卒業。

瀬堂川拓先生(糸魚川総合病院 初期研修医2年目)
学生時代には数々の団体の代表を務め、医学生・研修医の日本内科学会ことはじめ 2018京都では、ポスターセッション優秀演題賞を受賞。東北大学卒業。

毛利由衣先生(京都民医連中央病院 初期研修医2年目)
なるべく目立たない学生生活を送ってきたので特に何の代表の経験もなし。 経歴はこれからめちゃくちゃ作る予定。弘前大学卒業。
配信を終えて(研修医の先生方の感想)
配信終了後、皆さんホッとした表情をお見せいただき、配信後も楽しい雰囲気のままインタビュー&座談会がスタートしました!
はじめに研修医の皆さんに、当日の配信を終えての率直な感想をお聞きしました!
浦山先生志賀先生、徳田先生に遠隔でメンタリングを受けさせていただけたことが有り難かったというのが一つ。もう一つは、同じように成長されている先生が同じような悩みを抱き、質問をされているのを聞いて少し安心しました。だから、配信ではあまり格好つけることなく素直に質問することができたかなと思っています。非常に貴重な機会をいただきました。ありがとうございました。
徳田先生配信中も、「それ、めっちゃわかる!」っていう共感のコメントたくさん来てましたもんね。そういった同じ悩みを共有することができただけでも本当に貴重な機会だったと思いますよね…
瀬堂川先生自分が僻地の病院に勤めていることもあり、周りの状況が分かりにくいというか、今後どういう風にキャリアプランを描いていくのかということを相談できる3〜5年目くらいの先輩の先生があまりいらっしゃらない中で、このような機会をいただけたのが本当に有り難いと思っています。今後は「恋愛」をしながら、自分の好きなことに没頭していけたらと思っています!
毛利先生配信前はとても緊張していたのですが、とても楽しく配信に参加させていただくことができました!私も浦山先生と同じように、同期の先生の抱いている悩みを聞くことができてよかったなと思っています。配信中の「マルチタスクの管理の仕方」についての質問では、たくさんのヒントをいただくことができ、とても勉強になりました!ありがとうございました!
1年間過ごしてみての感想と今後の意気込みについて
今回は、初期研修医2年目の先生方にご参加いただきました!
そこで、先生方の医師1年目としての昨年度の振り返りと、今後の目標についてご質問させていただきました!
浦山先生自分が以前社会人として働いていたからだと思うんですけど、企業とかですと、だいたいこの時期くらいまでにこれくらいはできるようになっておいてね、という職務規定書みたいなものがあるんですけど、医師ではそれがあまりないので、自分の成長は自分にかかっているんだなということを非常に強く認識した1年だったように思います。
今後については、自分が家庭医療と予防医学をやっていきたいと考えているので、そのキャリアプランに向けてしっかり歩んでいける1年にしたいと思っています!
瀬堂川先生1年目は記憶がないくらいに早く進んでいった気がしますね。各科慣れ始めた頃に次の科に進んで、また1から覚えなおして…っていう感じで。学生の頃に比べると、やはりメンタルもフィジカル的にも負担が増えた気がしました。そういったところをうまくコントロールしながら、かつ自分を奮い立たせながら、やっていくうちにあっという間に1年が過ぎたという印象でしたね。
今後については、今日の話にもあったように、昨日の自分より今日の自分がどれくらい成長できているのかということを今まで以上に意識し、それに加えて各科でのモチベーションが絶えないように、しっかり勉強を続けていきたいなと思っています!
毛利先生私は社会人としても1年目の年だったので、仕事をすること自体に不安がありました。しかし、同じ研修医先の同期に恵まれたこともあって、毎日相談しあったり、愚痴を言ったりもしながら乗り越えてきたなと思います。これまで狭い世界で生きてきたという自覚もあったので、いろんな人とお互い磨き合いながら成長することを意識して過ごしました。
これからも、医師同士だけでなく、いろんな人に意見をいただいたり、助け合いながら医師として頑張っていきたいと思っています!
研修医・医学生へのメッセージ
配信中にもたくさんの為になるお話をいただいた志賀先生に、研修医・医学生の皆さんにメッセージ、そして研修医の先生方には医学生に向けてのメッセージをいただきました!
志賀先生『早く行きたいなら1人で行け、遠くに行きたいならみんなで行け』ですね。やっぱり仲間やつながりを大事にしていくべきかなと思います。あと、「キャリア」では「恋」に落ちたものを大事にして、後悔のない、チャレンジし続ける人生を送っていって欲しいです!
浦山先生イタリアでは『遠くへ行きたいならゆっくり行け、近くへ行きたいなら早く行け』という先ほどの言葉に似たような言葉があるらしいです。自分の成長速度について悩み、焦りが生じることもあるかとは思いますが、長いスパンで考えたらその差というのはあまり大きくないのではないかと思うので、焦らずに自分の心に素直に従っていけばいいのかなと思います!
瀬堂川先生イタリアの言葉っぽくいうと(笑)『自分の身体に正直に、自分の愛に忠実に』がいいんじゃないかなって思いますね!医学生の時ってどうしてもサボることばかり考えたりして、休みの日には遊びに行ったりするんですけど、どうしても時間的にも精神的にも制限されるわけなんですよね。そういった中で自分をコントロールすることを大事にしてほしいなって思うのと同時に、今日のお話にあったように自分の興味関心や「愛」を感じる分野に正直になって頑張っていってほしいなと思います!
毛利先生イタリアではなく、インドなんですけど(笑)ガンジーの言葉で『明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。』が私の学びの原動力になっています。学生っていう本当に自由な時期にいろんなことを勉強してほしくて、対象はなんでもいいと思うので広い視野での学びを大切にしていってほしいです!
「つながり」とは?
配信中では時間の都合で、志賀先生と浦山先生にしか「つながり」についてお聞きすることができませんでしたので、配信後に瀬堂川先生と毛利先生にも「つながり」についてお聞きすることができました!(お二人の先生方には、急に無茶振りしてしまいすみませんでした笑)
瀬堂川先生少し思考を変えて見ると、そもそも自分が今の病院を選んだ理由が「つながり」だったように思います。今働いている病院の副院長先生からいただいた言葉がきっかけで、研修先を決めました。「つながり」って目には見えないけれども、心の支えになるという意味ではいろんなステップの中で大事になってくるものだと思っていて、特にこういう業界では大切にしていかなければならないと思います!
毛利先生臨床実習などでたくさんの方とお話をしていく中で、人とのコミュニケーションに興味を持ったことで 臨床へのモチベーションが上がったので、ある意味人との「つながり」が私の人生を変えたと言ってもいいと思っています。
おまけ:第2回「AntaaNight」のテーマは?
ものすごい盛り上がりを感じた第1回「AntaaNight」でしたが、早速第2回の開催準備を進めていこうとしています!今回は、せっかくなので出演された先生方に第2回の出演者またテーマについて、こんなのがいいんじゃない?というアイデアをたくさんいただきました!
浦山先生同じ専門医の先生同士の悩みや課題を解決する場になったらいいかもしれませんね。愚痴の言い合いだけにならないように気をつければ(笑)問題点を探すという意味で、すごくプラスになるのではないかと思います。あとは、専門医を取る前後くらいの人たちもすごく悩んでらっしゃると思うので、その集まりもいいかもしれませんね!
毛利先生私は3年目の先生とかもお話聞いてみたいですね!研修医から専攻医になってどういうことで悩み、どういうことが大変なのかというところは、これから進む道なので具体的に知りたいところあります!
徳田先生医学生の6年生の病院選びや病院見学どうしてますか?っていう配信もいいかもしれないですね!
志賀先生もうちょっとラフな感じで、「研修医おすすめ当直前のおすすめご飯」とか「専攻医のこれなしではやっていけない自慢の道具」、あとは「人生を変えた本、映画」とかも面白いんじゃないかと思いますね!
瀬堂川先生個人的には「ダブルライセンスの集い」をやっていただきたいですね!
医学生インターンの感想とメッセージ
「夜会=飲み会」という認識で、これまでの大学生活では何度記憶すら残っていない夜を過ごしたか覚えていない、医学生インターンの畑原です。
さて、今回は新企画「Antaa Night 眠れない〇〇のための夜会」を開催させていただきました。
皆さん感想はいかがだったでしょうか?
記念すべき第1回は、笑いあり、そして学びありの有意義な配信になったのではないかと思っています。
やはり初期研修医は、医学生から急に医師(社会人)として働くフェーズということで、皆さんいろんな悩みを抱えていらっしゃるのだなと痛感しました。
しかし、その悩みを先輩医師に相談してみたり、同期の悩みを聞いてみたりすることで、新しい考え方の材料を手に入れたり、メンタル的に落ち着いたりすることができたのではないでしょうか。
今はどんな場所で働いていても、いろんな人と意見を交し、多くを学ぶことができるからこそ、オンライン上の「つながり」というものも大事にしていきたいなと改めて思いました。
この企画が今後も、日頃なかなか相談できない悩みであったり、解決できない課題であったり、そういったものを乗り越えられるような機会として、毎日頑張っていらっしゃる医師・医学生の少しでも役に立てばいいなと思っています。
今回出演していただいた5名の先生方、本当にありがとうございました!
さて、第2回は9月の開催を予定しています!どんな夜会になるのでしょうか?お楽しみに‼︎
コメント - Comments -
コメントは公開されません。