主治医意見書の書き方と裏事情

【オンライン勉強会】介護保険主治医意見書の書き方と裏事情

今回は、愛知県豊田市から近藤敬太先生にお越しいただいて、「介護保険主治医意見書の書き方と裏事情」について解説していただきました!

***

藤井

はい、では始めていきたいと思います。今ライブで見ている方は「着席」とオンライン配信のコメント欄にコメントいただけたらと思います。

近藤

続々と「着席」コメントきていますねぇ。
それではよろしくお願いいたします。まず自己紹介ですが、藤田医科大学総合診療プログラムで後期研修中の近藤敬太(こんどう けいた)と申します。また、老人保健施設の理事や介護保険審査会の合議体長をしている関係で、介護保険を勉強したり後輩に教えたりしていますので、介護保険に関して内容をまとめています。
このような感じで進めていいですかね?

はい、それでは早速質問です。

介護保険主治医意見書を書いたある方は、マル、書いたことない方はバツをお願いします。

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ちなみに、このスライドの写真は15分前に撮った写真ですね(笑。

(会場笑)

 

藤井

お!中山先生マル。結構書いている人多いですね。

近藤

はい、ありがとうございます。介護保険主治医意見書を書いたことある人が多いと思うのですが、今日は、主治医意見書の書き方と、実際具体的に書く時のポイント、審査会では実際に誰が何をしているのか?に関して具体的に赤裸々なトークをしようと思います。質問も随時受けつけていますので、お気軽にご質問ください。

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それでは、2つ目の質問です。

「主治医意見書は審査会でのみ使われる」マルかバツか、みなさんお答えください

 

藤井

続々と回答が来ていますね。バツの回答の人が多いですねぇ

近藤

「のみ」という選択肢が、基本的にバツですかねぇ、国試的には

 

(会場笑)

 

近藤

はい、答えはバツです。みなさん、ありがとうございます。
書き方のコツにも繋がるのですが、主治医意見書が使われる場面が2つあると覚えてください。1つが介護認定審査会、もう1つがケアプランの作成です。

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どこで利用されるかが分かっていると、書くべき内容も分かりますので、この2つの場面があるよということを覚えていただけたらと思います。

 

介護認定審査会がどういうところか、みなさんご存知でしょうか?簡単に言いますと、要介護認定の最終決定を行う会議です。主治医がいる場合には、介護を必要とするようになった障害の原因である病気や負傷の状態について」主治医から意見を求めることになっています。

介護認定の流れはこのようになっていますね。申請があり、その後、調査があり、一次判定をコンピューターで行います。一次判定の結果が正しいかどうかを審査会で二次判定しています。主治医意見書がこの審査会で使われているという点がポイントです。

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もう一つ、主治医意見書が使われる場面がケアプランの作成です。ケアプランの作成というのは、介護認定が行われた後、主治医意見書の情報を基にして、ケアマネージャーさんがケアプランを作成しますその際に医学的観点からの意見や留意点などに関する情報をサービス提供者に伝えることになります。

つまり、ケアプランを作成する際に有用となるサービスや福祉用具、留意点などを具体的に記入する必要があります。

宜しいでしょうか?介護認定審査会、ケアプランの作成の時に使われるという、この2つのポイントがあるということを覚えてください。

 

では、次の質問に進みます。

次のうち、介護保険の対象とならないのはどれでしょうか?少し難しいでしょうか?

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藤井

近藤先生から3つ目の質問です。早速みなさんからコメントが来ていますね

近藤

bbbbbというコメントが来ていますが、これは、選択肢のbではなく、goodの意味でのbですかね? 皆さん、回答をしてくださいね

(会場笑)

 

藤井

結構回答割れていますね。解説が必要そうなので、是非お願いします。

 

近藤

皆さん、ありがとうございます。結構、回答が割れてくれて、私としては嬉しいです。答えは「C:63際女性 誤嚥性肺炎後のADL低下」。こちらは介護保険の対象とはなりません。
これについて解説していきます。

 

私は、審査会で見ている箇所はこの3つあると思っています。

1つ目が今回の解答にも関係してくるのですが、第2号被保険者の場合は特定疾病に該当するかどうか、2つ目が介護の手間の確認、3つ目が要支援2と要介護1を判断する、ですね。これらの3つのポイントをしっかり押さえて記載すると良いです。

 

まず、1つ目、特定疾病に該当するかどうかについて説明します。

申請者が40歳以上65歳未満の場合は第2号被保険者ですね。ちなみに65歳以上は第1号被保険者になりますので、その場合は、基本的にどんな疾病に関わらず介護保険適応になってきます。ただし、40歳以上65歳未満の方は特定の疾病以外は介護保険適用になりません。

特定の疾病は以下の16ですね。先ほどの選択肢の癌末期の方や、初老期における認知症の方も対象となってきます。こちらは公開されていますので、見ていただけたらと思います。

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近藤

こちらは、私が実際に経験した症例なのですが、62際男性、糖尿病の方で、下腿の皮膚潰瘍、それに伴う蜂窩織炎で来院された方です。こちらですが、糖尿病だけでは介護保険の認定は通りません。

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